オペラ「キジムナー時を翔ける」は沖縄のリゾート開発による自然破壊という今日的テーマを沖縄伝説の木に宿る精霊、キジムナーを通じて過去の沖縄を知り現代に生きる我々の心に訴えるものです。沖縄文化の振興に貢献された作曲家中村透の追悼公演として新演出にて上演いたします。指揮には初演以来度々この作品を指揮してきたベテラン星出豊、演出は沖縄出身のオペラ演出家・故栗國安彦を父にもつ気鋭の粟國淳を迎え、ソリストには砂川涼子、中鉢聡、森山京子ら人気と実力を兼ね備えたキャスティングにより、満を持しての公演となります。素朴な沖縄芝居や沖縄語、三線演奏による演劇的要素に加え、フルオーケストラやシンセサイザーまで盛り込まれた多彩な表現力を持つこの作品を2019年2月に急逝された中村透氏を偲び、追悼公演として上演致します。
“心の琴線に触れるオペラ”を心ゆくまでお楽しみください。
リゾート開発に揺れる現代の沖縄のある島。村では開発反対運動のやり方が議論されている。自然に憧れ、キジムナーに思いを馳せる少年フミオと、反対派との口論の果てに神木のウスクの老木を切り倒そうとした土地開発会社の青年技師マサキは、カルカリナという名のキジムナーの力で17世紀王府時代の沖縄にタイムスリップする。
鬱蒼と茂る森でカルカリナはフミオに自然の尊さを語る。続いて現れたマサキは、ご禁制の王府直轄の森での木の伐採をめぐる村人達のトラブルに巻き込まれ捕らえられてしまう。カルカリナが一計を講じマサキを助け出し3人は脱出するが、今度は環境破壊が進んだ22世紀の灰色の世界にオーバースリップする。カルカリナは意識を失って倒れている二人の人間の記憶に、こう荒涼とした景色を留めさせる。
舞台は再び現代。放心状態のマサキは戻って来る。村では反対運動のデモンストレーションとしてキジムナーの祭りのリハーサルが始まる。儀式が最高潮に達した時。本物のキジムナーとフミオが祭壇の側のあこう木に降り立つ。カルカリナが「風を見よ、水に聞け・・・」とお告げを歌い、やがてその歌は村民全員の合唱へと盛り上がっている・・・・・。
開催日 | 2月20日(土)14:00(13:00開場) 2月21日(日)14:00(13:00開場) [予定上演時間] 2時間30分(途中休憩あり) ※13:15から作品解説を致します。 |
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作曲・台本 | 中村 透 |
指揮 | 星出 豊 |
演出 | 粟國 淳 |
出演 | 【カルカリナ】 砂川涼子(20日)、中鉢 聡(21日) 【オバア】 森山京子(20日)、松原広美(21日) 【ミキ】 長島由佳(20日)、西本真子(21日) 【フミオ】 芝野遥香(20日)、中桐かなえ(21日) 【マサキ】 海道弘昭(20日)、所谷直生(21日) 【本多】 押川浩士(20日)、田村洋貴(21日) 【区長】 泉 良平(20日)、田中大揮(21日) 【マチー】 金城理沙子(20日)、知念利津子(21日) 【ジラー】 照屋篤紀(20日)、琉子健太郎(21日) |
合唱 | 日本オペラ協会合唱団 |
管弦楽 | 東京フィルハーモニー交響楽団 |
会場 | 新宿文化センター 大ホール |
会場 | 新宿文化センター 大ホール(新宿区新宿6-14-1) 【アクセス】都営大江戸線、東京メトロ副都心線「東新宿駅」より徒歩5分。 東京メトロ丸の内線、副都心線「新宿三丁目駅」より徒歩7分。 都営新宿線「新宿三丁目駅」より徒歩10分。 JR、小田急線、京王線「新宿駅」より徒歩15分。 西武新宿線「西武新宿駅」より徒歩15分。 |
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料金 | (全席指定・税込) S席12,000円 A席10,000円 B席8,000円 C席5,000円 D席2,500円 ※未就学児の入場はご遠慮ください。 |
各種割引 | 【青春割引チケット】 B~E席2,000円/25歳以下対象。枚数限定。 【ヤング・フレッシュマンチケット】 S・A席半額/25歳以下対象。枚数限定。 【障害者割引】S~B席20%割引(要お問合せ/枚数限定) ご希望の方は事前に日本オペラ振興会チケットセンターにお問合せください。 |
鑑賞サポート | 車椅子席あり。 補助犬同伴可。 障害者の介助者への優遇あり。 ご希望の方は事前に日本オペラ振興会チケットセンターにお問合せください。 |
チケット発売日 | 発売中 |
チケット取扱い |
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関連行事 | プレトーク&コンサートを1月20日に新宿文化センター小ホールで開催予定。 |
日本オペラ振興会チケットセンター | Tel.03-6721-0874(平日10:00~18:00) https://www.jof.or.jp/ |
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